今回は「脳腸相関〜ジュニアアスリートが考えるべき腸の話〜」というテーマでお伝えします。

今回の記事は、
「うちの子、メンタルが弱いかも？」ということを思ったことがある保護者の方に読んでいただきたい内容です。

もしかしたら腸に問題が？

古代ギリシャの医師であるヒポクラテスの言葉で

「すべての病は腸から始まる」

があります。

昔から腸が健康やメンタルに関係するということが考えられていたようです。

また、ミミズやクラゲやイソギンチャクは脳がなく、腸だけで生きています。

地球上の生物で脳だけで生きていることはありません。

脳は比較的新しい臓器ということで、腸こそがもっとも大切にするべき臓器ということでもあります。

日本語で

「腹が黒い」「腹をたてる」など

ネガティブな言葉がありますが、これらは腸の状態が悪いことを指します。

逆に

「腹がすわる」→度胸がある

「腹を決める」→決心する

などの前向きな心や気持ちに関わる言葉もあります。

ここでお伝えしたいのは、

腸を整えると、メンタルが安定するということです。

腸の話で「善玉菌」、「悪玉菌」という言葉は、多くの方がご存じだと思います。

悪玉菌は腸の中で腐敗を進め、乳酸菌やビフィズス菌に代表される善玉菌は発酵をすすめます。

また日和見菌というものもあります。

日和見菌は腸内で悪玉菌が多ければ悪玉菌に加担し、善玉菌が多ければ善玉菌に加担します。

基本は悪玉菌：日和見菌：善玉菌の割合は１：７：２です。

この腸の菌バランス、腸内環境が「メンタル」に関係しています。

なぜなら、幸せホルモンである「セロトニンの９割」、

やる気ホルモンの「ドーパミンの５割」は腸で分泌されているからです。

なんと脳で分泌されていないのです！！

つまり腸内細菌のバランスによって正常にセロトニンやドーパミンが分泌されているかがメンタルに影響しているわけです。

面白い実験があります。

活発なマウスと臆病なマウスの腸内細菌を入れ替えたところ、それぞれのマウスの活動量が入れ替わったという実験です。

つまり、うちの子、メンタルが弱いは腸内細菌の問題かもしれません。