【後悔しない】中学野球に必要なトレーニングとは?
大西 健太
トレーナーの大西です。
今回の記事では現代の子供の問題点から紐解き、今中学生に必要なトレーニングについて簡単に解説していきます。3分ほどで読めるので最後まで目を通してみて下さい。
現代の子供は運動不足
まずは現代の子供の問題点です。
科学技術の発展と共に便利な世の中になりました。しかし、その反面子供たちが運動する機会は減っていく一方です。小学生からスマホを持ち、友達と遊ぶときはみんなでゲーム。これが現代の小学生のスタンダードになっています。
お父さん、お母さんが子供の頃は校庭で鬼ごっこをしたり川で遊んだりしていたのではないでしょうか?
中学野球なのにどうして小学生の話?と思われたかもしれません。
まだページを閉じないで最後までお読みください。
実は小学生の外遊びが減っていることで日本全体で体力レベルが低下していると言われています。
そして、体力レベルが低下した状態で中学生に上がり、クラブチームで硬式野球を始めます。
体力レベルが低下した状態なので思うように練習についていけず、怪我をしたりなかなか上達しないという問題が起こっています。どんなトレーニングをすべきを知ることも大切ですが、まずはこの背景を知ることが中学生のパフォーマンスを向上させる上で大切なこととなります。
では体力レベルの低下とは具体的にどのような問題が起こっているのでしょうか?
体を思うように扱えない
今、こんな子供が増えています。思うように体を動かせません。
具体的には自分の体の感覚がおかしくなっています。
例えば、バランス感覚です。
まず片脚で立つことができない。目を開けていれば立てるけど目を閉じるとすぐにこけてしまう子供が多いです。片脚閉眼立ちのテストはアスリートワークスの中3特別プログラムでもチェックしますが、甲子園常連校に進学する優秀な子ですらまともに立てなかったりします。
バランス感覚が悪いと常にグラグラしているような状態なので力も入りませんし、体の軸がとれません。
体の軸がとれないということはバッティングやピッチングでも不安定な状態になるため強い球を打てないし、狙い通りに投げれません。
「集中しろ!」
「同じミスをするな!」
「何度言ったらわかるんだ!反復練習が足りん!」
こんな声がグランドでは聞こえてきます。
実はこの場合、ミスの原因はやる気や練習量ではありません。
子供自身の運動能力の土台に小ささにあったりします。
それに気づかず親やコーチは罵声を浴びせて・・・となると上達するものもしなくなります。
技術上達の土台にバランス感覚があるということをご理解下さい。
体幹トレーニングは必要なのか?
野球に必要なトレーニングと言えば「体幹トレーニング」というのは有名ですし一般的になってきましたね。
どこのチームにいっても体幹のメニューを取り入れていることが多いです。
(ちなみに走り込みや追い込むだけの腹筋は論外です)
そして、体幹トレーニングの代名詞と言えば「プランク」ですね。
肘をついて1分キープ!というやつです。
果たしてこれは本当に必要なのでしょうか?
選手の目的によって変わりますが30秒ほど正しい姿勢でキープできれば十分です。
2分も3分もキープする必要は全くありません。
なぜなら野球は同じ姿勢をキープしていることはなく常に瞬発的に動くスポーツだからです。
固めるのではなく安定させて動かせることが大切
走塁、投げる、打つ。すべての動作で体幹部を安定させながら手足を動かしています。
プランクのような固めるトレーニングをやりすぎるとかえって動きが固い体に仕上がってしまいます。
腹筋が強くてトレーニングはできるけど、野球ができなければ意味がありません。
固めるのではなく安定させる。そして、動かしたいところは自由に動かせるようにトレーニングすることが大切です。
まずは身体操作から
上記のような観点から中学野球で上達するためのトレーニングは固めることではなく、上手く自分の体を扱えるようにすることが最優先です。
じゃあ身体操作ってなんなの?となりますよね。
簡単に言うと小学生のマット運動のように前回りをしたり側転をすることから始めます。
これも驚きですが50人近くいるチームで側転をさせてみるとキレイにできるのはせいぜい2人といったところです。
右方向は回れるけど左方向は回れないなんて子も多いです。自分の体を扱えないのにバットやボールを巧みに扱うことはできません。
遊びを通して鍛えることが大切
中学生と言えど、まだ無邪気な子供です。
「トレーニングが重要だぞ!」といってもきつくて面白くないトレーニングに取り組むはずがありません。
そこでアスリートワークスでは様々な理論的背景を持ちながら子供たちにはただ楽しくトレーニングをやってもらうというスタンスで実施しています。
子供に細かいことを説明してもほとんど理解できませんので。
子供の「はい!わかりました!」はほぼわかってないと考えておいてください。(笑)
体験に来た子供たちからは「きつかった・・・」ではなく「楽しかった!!」という感想が9割です。
ただ楽しむ中で足が速くなったり、以前打てなかったような打球を飛ばすことができます。
きつくて面白くないトレーニングを楽しく、面白く、そして効果的に実施するのがアスリートワークスの強みです。ちなみに大西が指導に行ったチームは春夏と全国大会に出場するという結果も出ているのでトレーニングの方向性は間違っていないと思います。
チームでのトレーニング体験も随時行っていますのでご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
また4月からは野球コースを開講予定なのでご期待下さい!
AWトレーナー
大西健太