【成長期の子どもに多い】身体の硬さによって起こるスポーツ障害とその予防法

幣守 裕之
「うちの子、身体が硬いんです…」
保護者の方から、よくこんなご相談をいただきます。
実は、成長期に身体が硬くなるのは自然なことでもあります。無理に柔らかくしようとするよりも、その理由を知り、正しく対策することが大切です。
今回は、なぜ成長期に身体が硬くなるのか? そして、どのようにスポーツ障害を予防できるのかについて解説します。
成長期に身体が硬くなる理由とは?
成長期は、子どもの身長が一気に伸びる時期です。
この時期に起こる「身体の硬さ」の主な原因は、骨と筋肉の成長スピードの違いにあります。
骨は先に伸びる
身長が伸びるメカニズムの中心にあるのが「骨端線(こったんせん)」という部分。
ここから骨が長く成長し、身長が伸びていきます。
特に女子は11歳前後、男子は13歳前後に「PHV(ピーク・ハイト・ベロシティ)」という急激に身長が伸びる時期があります。
筋肉は後から伸びる
一方、筋肉は骨に付着しているため、骨が伸びた直後は筋肉がその長さに追いついていません。
イメージするなら、「鉄筋(骨)だけが先に伸びて、コンクリート(筋肉)はまだ準備できていない家」です。
この状態では、筋肉がゴムのように引っ張られ、常に緊張状態=硬い状態になります。
硬いまま運動するとどうなる?
この時期に無理な運動や負荷の高い練習を続けると、筋肉や腱に過剰なストレスがかかります。
結果として起こるのが、「成長期特有のスポーツ障害」です。
代表的なものには:
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オスグッド・シュラッター病(膝の痛み)
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シーバー病(かかとの痛み)
などがあります。
スポーツ障害を予防するための3つの対策
①ストレッチで筋肉をほぐす
筋肉が伸びにくい時期だからこそ、丁寧なストレッチが大切。特に運動の前後には欠かさず行いましょう。
②栄養をしっかり摂る
骨の材料となるカルシウムや、筋肉をつくる**たんぱく質(コラーゲン)**を意識して摂ることが大切。
牛乳や魚、肉、大豆製品などをバランスよく取り入れましょう。
③適度に休む
筋肉に疲労がたまると、さらに柔軟性が低下します。
「成長期=休養もトレーニングの一部」と考え、オーバーワークを避けることがポイントです。
まとめ
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成長期は、骨が先に伸びて筋肉が後から追いつくため、身体が硬くなりやすい。
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無理な運動をすると、オスグッドやシーバー病などのスポーツ障害のリスクが高まる。
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ストレッチ・栄養・休養の3つをバランスよく取り入れることで、身体の硬さと上手に付き合いながら成長をサポートできる。
次回は「身体の柔軟性とパフォーマンスの関係」について詳しく解説していきます!
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